内臓に脂肪が貯まる「リンゴ型肥満」が危ない / メリディア大全

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「洋ナシ型肥満」と「リンゴ型肥満」

肥満は簡単にいうと、摂取エネルギーが消費エネルギーが消費エネルギーを上回るために起こる状態である。摂取した食物が糖質、脂肪、蛋白質のいずれであろうと、余分な栄養は主として脂肪として合成され、蓄積する。したがって過食をすれば必ず太るわけである。

専門的には肥満は、「全身性の脂肪組織量の異常増加」と定義される。ごくまれに、「症候性肥満」といって、遺伝、内分泌疾患、自律神経系の中枢で物質代謝の調節を司る視床下部の障害など、特殊な病気が原因で起こる肥満があるが、95%は摂取エネルギー過剰による「単純性肥満」である。

人間は生物学的にギリギリの生活をするのが本来の姿で、裕福に食べられるようになったのはごく最近、それも限られた地域のことである。こうしたことから、人間の体には食べる機会があったときにはひたすらエネルギーを脂肪という形でためこもうとする仕組みがあるようで、これが太りすぎにつながると考えられる。

上腕や太もも、お尻などの下半身に脂肪のついた皮下脂肪型肥満に対し、お腹の臓器の間にある腸間膜に脂肪がたまった状態を、内蔵脂肪型肥満という。

前者は体型が洋ナシに似ているので「洋ナシ型肥満」、後者はリンゴに似ているので「リンゴ型肥満」とも呼ばれる。

そして、リンゴ型肥満、すなわち内臓脂肪が多いほど、糖尿病や心臓病、高血圧などの病気が起こりやすいこともわかっている。

一般に女性に多いのは皮下脂肪タイプ、すなわち洋ナシ型である。このタイプは、お腹をつまむと厚いのでわかるが、たとえ薄くても内臓脂肪型の恐れもあるので安心できない。

そして、年とともに、体の「脂肪」対「その他」(筋肉、骨、各器官)の重さの比率が変わってくる。

たとえば、25歳の男性の脂肪対その他は19対81(女性32対68)で、50歳の男性は26対74(42対58)、70歳になると35対65(49対51)という具合である。「若い時と体重が同じだ」と自慢していても、じつは筋肉や骨が減少し(その分だけ脂肪が増加)、体が衰えていることが多い。

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肥満治療と健康

「ベルトの穴が一つ増えると、寿命が一年縮まる」などという言葉がある。肥満は不健康のシンボルであるとともに、実際に病弱な身体をつくってしまいます。

□ 肥満は健康に深刻な影響を及ぼす
□ 内臓に脂肪が貯まる「リンゴ型肥満」が危ない
□ ダイエットに結びつきにくい単純な減食
□ 健康なダイエットの目安になるBMI値
□ 減食でも「1日3食」は守るべき基本


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