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メリディアは満腹感を高めることで食欲を低下させる食欲抑制剤

97年、アメリカでのメリディア登場を前に、アイルランドのダブリンで開催されたヨーロッパ肥満研究学会の年次集会で、アントワープ大学病院(ベルギー)のラック・ヴァン・ゲール博士は「フェンフェンは、現在広く使用されている減量薬であるが、間もなく新しいクラスの肥満薬に取って代わられるであろう」と報告した。博士はメリディアのことを話しているのである。

メリディアはセロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)である。脳内でセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害することにより、これらの物質を増やし、満腹感を高めることで食欲を低下させる作用がある。

動物実験では、メリディアが代謝率を上げること、すなわちエネルギー消費を高めることがわかっている。体重を5~10%減少させ、これを維持させることができる。この結果、糖尿病や骨関節炎のような肥満に関連した疾患になる危険性を回避できる。

同博士は「メリディア予備研究から、同薬を6ヶ月投与した肥満患者で腹部脂肪が18%減少し、内臓脂肪も17%減少したというデータが得られている」と述べた。

グラスゴー大学(イギリス)ヒト栄養学のマイク・リーン教授は、記者会見で「メリディアはノール社が現在開発中の薬剤だが、驚くべきことに、便秘、口内乾燥、心拍数や血圧レベルの若干の上昇など副作用はごくわずかだ」と説明した。そして、「同薬服用患者での原発性肺高血圧症発症例は、現在のところ報告されていない」と話している。

ただし、聖ルカ・ルーズベルト病院(ニューヨーク)内分泌・栄養・糖尿病部門のザビア・ピスナイヤー部長は「メリディアの減量効果は従来薬とほぼ同等であるが、その作用を慎重に見守る必要がある」と主張した。「メリディアは血圧と心拍数を上昇させるが、これが問題となる可能性もある」と述べている。

コーネル大学包括的減量プログラムのルイス・J・アーロン部長は「他のSNRIで、重度うつ病に対して処方されているヴェンラファキシンは体重減少を生じないが、メリディアは体重を減少させる」とコメントしている。ノール社後援の研究にも参加している同部長は「メリディアがなぜ体重減少を引き起こすのか正確にはまだわかっていない」と説明。「それでも肥満治療薬のリストに素晴らしい選択肢が加わった」と述べている。

ワシントンD.Cにあるジョージ・ワシントン大学医療センター肥満管理プログラムのアーサーフランク部長は「一剤でフェンフェンと同等のものが完成したことになる」と主張。「メリディアの利点は原発性肺高血圧症を引き起こす能力が理論的にはないことだ」と付け加えている。

また、同部長は「フェンフルラミンがセロトニンの再取り込みを阻害し、肺でセロトニン負荷の血小板の遊離を刺激すると指摘する研究者もいる」と説明。「しかし、メリディアはセロトニンの再取り込みを阻害するだけで、理論上、肺で血小板を遊離させる原因とはならないはずだ」と述べ、「原発性肺高血圧症のリスクの上昇を懸念している多くの肥満患者にとって、メリディアは非常に現実的な薬剤となるだろう」と期待感を表明している。

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